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2014年12月11日木曜日

おもろCDを振り返る2014

今年も恒例のうんたらかんたら

Organic / Freak Kitchen

スウェーデンの3ピースHR/HMバンド、フリークキッチンの2005年アルバム。
ギターボーカルのMattias IA Eklundhの訳の分からないギターに反して曲自体は総じてポップで聞きやすいため、普段HR/HMを聞かない人でもそんなに違和感なく聞けそう。

Ron thalがゲストで参加してるので更に変態度が増している一曲目から飛ばしまくりで、その後の曲もマティアスの大好きなスクイールが火を吹いています。なんでスクイールでこんなにノイズが少ないのか分かりませんが、そもそもマティアスのプレイはスクイールに限らず意味が分からないものが多いので考えたところで無駄かもしれません。

特にお気に入りの曲

ジンコウガクエン2 / ILLUSION

女の子を自由に弄くれるすごいエロいゲームです。絶頂注意!

特にお気に入りのエロゲ

The Tri-Tone Fascination / Shawn Lane

Shaen Laneソロ二枚目にして最後のアルバム。どちらかと言えばフュージョン寄りな感じではありますが、特にこれといったジャンルを感じさせない稀有なアルバムかもしれません。最初の3曲は割とハードな感じですが、その後は綺麗なメロディーの落ち着いた曲が続きます。

Shawn Laneも例に漏れず超絶技巧の持ち主で、全くノイズの無い高速弾きを連発してくるにも関わらず、それをあまり感じさせないのは、優れたメロディーセンスもさることながら、前に出過ぎず、それでいて存在感は失わない絶妙なバランスのトーンだからではないでしょうか。ギタリストとして目標にしたいトーンです。それだけにもう彼の新曲がもう出ることは無いという現実が非常に残念でなりません。


特にお気に入りの曲

The Nightfly / Donald Fagen

Steely DanのDonald Fagenのソロ1作目。クレジットを見ると、僕の分かる人だけでもラリー・カールトン、マーカス・ミラー、ジェフ・ポーカロなど錚々たる顔ぶれ。Wikipediaによるとジャズ・ロックに分類されるらしいこのアルバム、一曲目のI.G.Y.から非常に優雅な、それでいてどこか儚げな雰囲気が漂います。普段曲の歌詞を調べたりしない自分も、そもそもI.G.Y.ってなんぞやと気になって調べたのですが、そりゃあこんな雰囲気の曲になるよなあという歌詞でした。

当然このような曲だけでもなく、Green Flower StreetやNew Frontierのような明るめの曲もあります(Green Flower Streetは殺人が歌われており、New Frontierも超皮肉を含んだ曲ですが…)。個人的なお気に入りはタイトルトラックのThe Nightfly。ラジオDJしてる歌詞が面白いです。このアルバム、歌詞やジャケットに対する考察がたくさんありますのでそれらを自分の解釈と比べながら聞いてみるのも面白いでしょう。

ちなみにこのアルバムはデジタルレコーディングが普及し始めた時期に録音されたにも関わらず非常に音質の良いアルバムで、サウンドチェックにも広く使用されているんだとか。実際音の良いアルバムだと思うんですが、やはり楽曲自体も優れているからこそ有名になったアルバムなのでしょうね。

特にお気に入りの曲

Raindrops / 猫叉Master

主にBEMANIの曲を手がける猫叉Masterの1枚目のアルバム。猫叉Master+名義のようにアップテンポな曲ももちろん好きですがやはりこのアルバムに代表されるような透明感のある曲は素晴らしいです。そういえば初めて弐寺に触ったSPADAで一番好きな曲はElement of SPADAでした。

猫叉Masterと言えば民族音楽風味な曲が特徴的で、それを感じさせる音(バグパイプ?笛?)が目立つんですけど、それに加えてベース&ドラムの出す強いグルーヴ感が美しさに力強さを兼ね備えて最強に見えます。

聞き所はどうしてもIndigo Bird~Reflection Into the EDEN~サヨナラ・ヘヴンの流れですかね。当然それ以外にもただただ美しいという他ない楽曲群が並んでいますので聴きごたえ抜群なアルバムだと思います。

特にお気に入りの曲

Fall Together Again / Andy Burrows

ダラス・マーベリックスの背番号41ではなく、去年のおもろCDでも書いたAndy Burrowsの二枚目のソロアルバムです。これまた相変わらず綺麗でポップな曲の詰まったアルバムだなあと思いますが、一作目のCompanyに比べると若干重苦しい雰囲気が薄れ、開放感のある印象を受けました。まあジャケットの色調の違いで勝手にそういったイメージを抱いてるんでしょうけど。

これまたCompanyとの対比ですが、Companyは序盤~中盤に(個人的に)好きな曲が集中していたのに対して、こっちは中盤~終盤に隙のない曲が集中しています。羽生さん?強いよね。
特に好きな曲は6.Who Are You Now?なので結局僕は重めの曲が好きなだけなのかもしれませんが、非常に良質なポップアルバムであることは間違いないと思います。

特にお気に入りの曲
6.Who Are You Now? 8.Watch Me Fall Again 10.When Your Ship Comes In


来年も良いアルバムをうんたらかんたら

2013年12月28日土曜日

おもろCDを振り返る2013

年末恒例自己満足行事今年もやります
大体の曲にyoutubeへのリンクを貼っていますが、広告がうざいという方のために手前味噌ですがこちらをご用意いたしました、これでyoutubeの広告も消えます。


212 / Neil Zaza


のっけからギターインストアルバムな時点で何も考えてないのがバレバレですが、今回紹介するアルバムの中では一番最初に聞いたはず。「I'm Alright」という曲が代表曲だけど当然この曲もギターインスト。

ザザの曲はメロディ重視とは言ってもアンジェロ先生の発作のように、所々速弾きフレーズが出現、しかもあんまり面白くないフレーズで好きじゃない曲が結構あるんですが、このアルバムはそういったテクニカルな面が極力排除されており、他の作品とは一線を画しています。ちなみにアンジェロ先生は大好きです。

元々ザザの作曲センスが素晴らしいのも相まって、2.Go!のような明るいポップチューンですらどことなく涙腺を刺激するところがあります。ジャケットのどことなく幻想的で寂れたイメージも、曲の展開にマッチしていてお気に入り。

あとなんとなく想像付く人はつくと思うんですが、このアルバムを買ったのはポリスの孤独のメッセージカバーされているからという至極単純な理由でした。

メロディの美しさが非常に光っており、ギターインストを初めて聞く人に胸を張ってオススメ出来るアルバム。Zazaはこの路線でもう何枚かアルバムを出して欲しい…


特にお気に入りの曲

Seven Seas / Avishai Cohen


アヴィシャイ・コーエンはチックコリアのベースを務めていたこともあるイスラエル出身のジャズベーシストで、このアルバムは2010年の作品となります。

ジャズはたまに聞くくらいで全然明るくなく、今もそこまで熱心にチェックしてはいないのですが、それでも好きな音楽であることに間違いはありません。

とは言え、今までよく聞いていたのはジム・ホール(2013年12月10日にご自宅で亡くなられました、ご冥福をお祈りします)やウェス・モンゴメリーなどジャズギタリストばかりで、ベーシストのソロ作品となると一体どんな感じなんだろうと、未知のエリアに飛び込む気分でした。
実際に聞いてみると美しい曲と歌声、一発で俺の好きなタイプのアルバムだなと直感しました。というか、これコーエン自ら歌ってるんですね。神は二物を与えないとは言いますが結構例外はあるみたいです。

もちろん本職はベースだけあって、活き活きとしたフレージングで楽曲を彩っています。また3.Seven Seasなどはどうやって拍を取ってるのか分からない箇所があり、俺の耳ではかろうじて七拍子?というのが分かる程度で、そこをバッチリと聞かせるジャズプレイヤーはやはり素晴らしいと感じました。
といいつつも俺はあまりジャズを知らないので、どちらかと言うとテクニックではなく楽曲自体の完成度の高さからこのアルバムを気に入っているというのが正しいでしょう。

優雅な気分に浸りたい時にオススメ。

特にお気に入りの曲

In Time / Intervals


カナダのジャンルは良く分かりませんがインストバンド、インターバルズのアルバム、2012年の作品。トータル5曲で、一曲の時間も短いのが逆にアルバム全体を引き締まった感じにしていて好印象。大作志向も嫌いではありませんがやはり疲れますからね。

なんとなくアンディジェームズとか好きな人はこれも気に入りそうなイメージ。向こうはギターインストですけどインストなら大体同じと言ってしまえばそれまで。あそこまでテクニカルを押し出してはいませんが曲の雰囲気とかちょっとだけ似てるかも。

時間は短いけど濃いアルバムを聞きたい人にオススメ。これってなかなか当てはまるアルバム無いと思うのでそういった意味でも貴重。

特にお気に入りの曲

Rust in Peace / Megadeth


日本人ならマーティフリードマンという面白外人ギタリストを知っているでしょう?彼が在籍していたバンドがかのスラッシュメタル四天王という枠組みに勝手に入れられたメガデスであります。その四枚目のアルバムにして最高傑作の呼び名も高いと勝手に俺が思っているのがこのRust in Peaceであります大佐。

メタルに興味の無い人ですら名前は聞いたことがあるくらい有名なバンドですが、もしかしたらメタリカと間違えている可能性には触れて置かないでおきましょう。もしかして:メタリカ
大佐こと狂犬デイブ・ムステイン率いるインテレクチュアルスラッシュメタルバンドです。

メガデスの他のアルバムは実は聞いたことないんですけど、大佐とマーティのギターフレーズは聞いてて単純にワクワクするものがありますね。あと大佐の声スネオだのなんだの言われてますが、個人的にはかなりハマってる声だと思います。

ギター小僧もしくはメタルってなんぞや?って人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Priorities / Don Broco


イギリスのバンドで、あんまり情報が無い+俺が調べてないのもあって大した紹介は出来ないのですが、内容は保証します。ギターロックが好きな人間は聞いておいて損は無い!ハイトーンに逃げること無く味わい深く聞かせる堅実なボーカルと、絶妙なトーンで楽曲に華を添えるギター、所々の裏打ちが確かな実力を感じさせるドラムと共に絶妙なグルーヴ感を出しているベースと、バンドの一つの理想型とも言えるかもしれません。

ギターの音色にこだわる人やギターロックバンドやってる人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Rage Valley / Knife Party


一生の内に何回言うことになるのか分かりませんが、ダブステップっていうのがあんまり好みでは無いんですね。打ち込みだからというのが理由で好きじゃないのではなく、むしろ打ち込み音はゲーム音楽の影響もあってかなり好きな類なのですが、なんというか曲の展開が大体Aメロ→Bメロで盛り上がってさあこれからサビ来るぞ!ってところで何も来ずにまたAメロ行っちゃう、みたいな曲が多いのが原因なんだと思います。にわかな俺は分かりやすい曲が好きなのです。

そんな所にこうも分かりやすく山場のあるメロディを持ってこられると気に入らざるを得ないわけで。なんか有名な3.Bonfireよりは1.Rage Valley2.Centipedeが大好きですね。

打ち込みは嫌いじゃないけど何故かダブステは好きじゃない人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Company / Andy Burrows


なんとなく俺の中でダーク・ノビツキーと被っている、元Razorlight、現We Are Scientistsのドラマーであるアンディバロウズ二枚目のソロアルバムです。

何故かドラマー、ことポピュラーミュージックにおけるドラマーというのはとかくパワフル、エネルギッシュな曲を書くというイメージが持たれがちですが(と勝手に思っているのですが)、この作品を聞けばそんな印象も吹き飛ぶことでしょう。下手すると古臭いとすら思われてしまいそうなくらい、シンプルに歌モノとして勝負に出ている感じのアルバムというのが感想。

星の数ほど作品は世の中に存在しますが、だからといって無理して奇をてらう必要は全くなく、自分の得意なもので勝負すればいいんだよということを悟らせてくれるような作品ですね。1.Companyは公式で無料配信されているので俺のステマに引っかかってしまった人は聞いてみるべき。

原点回帰したい方、うるさい音楽よりも落ち着いた音楽が好きな人にオススメ。

特にお気に入りの曲

The Dream of the Blue Turtles / Sting


まあ散々ポリスが好きだと言ってきましたから、当然ここにスティングの作品が来ても全く不自然なことでは無いわけです。85年に発表されたスティングのソロ第一作目にして俺の中でのベストアルバム。

当時の冷戦構造を描いた3.Russiansが若干他の曲と気色が違いますが、それも含めてスティングのセンスが遺憾なく発揮されていると思います。原子力問題などを描いた?6.We Work the Black Seamはラスト・イグジット時代には既にあった曲のようです(うろ覚えですが)、こちらも佳曲。

ちなみにこのアルバムではスティングはギターを弾いているのですが、次作のFragileを筆頭に、かなり良いプレイが多い気がします、シークレットポリスマンズコンサートでの弾き語りも良かったですし。
今年新作のThe Last Shipを発売しまだまだこれからのスティング、更なる良作に期待です。

80年代の曲、または大人な雰囲気の曲が好きな人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Volition / Protest the Hero



Indiegogoだったかそんな名前のクラウドファンディングサイトで出資を募り、それによる資金で制作したカナダのメタルコア・スクリーモバンドの4枚目のアルバム。今回紹介しているアルバムの中で唯一2013年発売のアルバムです。

世間では2作目のFortressが一番人気でしたが、今作はそれを覆すのではないかと期待しています。アルバムの完成度ではこちらの方が上だと思うのですが、向こうにはBloodmeatSequoia Throneという二大キラーチューンがありますから、初聴時のインパクトでは劣るかもしれません。

しかし今まで以上に変態リフの応酬、パワフルなボーカルに加えて曲自体も完成度が高いと、今までのフルアルバムのいいとこ取りをしたような感じになっています。ドラムがラム・オブ・ゴッドクリスアドラーに代わっているのも聞きどころですね。ちなみに現在、先ほど紹介したインターバルズなどと共にツアー中。

ギター弾きまくってる曲が好きな人、とりあえずテンション上げたい人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Zenyatta Mondatta / The Police



まあ散々ポリスが好きだと言ってきましたから、当然ここにポリスの作品が来ても全く不自然なことでは無いわけでは無いですね個別に書いてますし。少なくとも今年に入ってから聞いたのは間違いないので改めて紹介しないといけないなと。

ポリスも活動4年目に入り、ロクサーヌ孤独のメッセージといったヒットにも恵まれ、ワールドツアーも敢行して少なくとも傍から見れば充実していたであろう1980年のアルバムです、ワールドツアーの合間を縫って制作したらしく、インスト曲が多いのが若干物足りなさを感じさせる部分もあるでしょう、実際初めて聞いた際の感想がそうでした。

まーそれが一年経つと初期の3枚の中で一番好きなアルバムになってしまうんだから不思議なものですね、今では逆にインストが挟まれているおかげで聞きやすいとすら思います。
未だに1.Don't Stand So Close to Meを聞くと、Aメロがどことなくセンチな気分にしてくれて大好きです、サビで一転して明るくなるところもポリスのお家芸といった感じで◎。

リズム重視の人、一風変わったインスト曲を聞いてみたい人にオススメ。

特にお気に入りの曲



以上なんとか10枚紹介しましたが全く内容に触れた紹介をしていないものもちらほら。
自分の耳で聞いて確かめて下さい(丸投げ)

あとお気に入りの曲で一曲目率がめちゃくちゃ高いので、やっぱり第一印象って大事なんだなあと思いました。逆にそれにまんまとハマってしまっている俺はまた単純というかなんというか。

そんなこんなで良いお年を!

2013年3月27日水曜日

CD取り込み雑記

今月一度も更新していないのでこんな糞みたいな記事で間に合わせることにします。
あくまで俺がこうやってレンタルor購入したCDを取り込んでるというだけなのでぶっちゃけほとんどの人の役に立たないです。
「うわこいつカスみたいな方法で取り込んでるぜプププ」とか思っちゃってください。


とりあえず可逆圧縮形式の一つである「TAK」で取り込んでます。
昔は何でもMP3やAACでかなりビットレート下げて取り込んでたんですが、近頃はもしもの時に便利なので可逆圧縮で取り込むようになりました。
正直ビットレートかなり低くても気付かない程度の糞耳なのでハードディスク容量の無駄になってる気もするんですが、使ってるプレイヤーの「foobar2000」と相性が良いのでなかなか助かります。

まず用意するのはExact Audio Copyという取り込みソフト。10年前にも普通に使ってた覚えがあります。EAC単体では不可能なので色々やることがあるのですが、それはこちらのサイトさんに詳しく書いてます。そんなに面倒ではありません。

foobarで再生させるにはこちらのサイトを。というかさっきと同じサイトさんです。手抜き。

















取り込んだTAKファイルは、Library→ConfigureのMusic foldersでTAKファイルが格納されているフォルダを指定し、ミュージックライブラリに追加しておきます。ただし、おそらくこのままではTAKファイル本体にアルバム情報は一切不可されていないはずで、アーティスト名が「?」となっているはずです。
















そこでTAK本体のファイルを右クリックし、UtilitiesからEdit cuesheetを選びます。(上の画像は既に処理を行ったファイルです)

その後Loadボタンをクリックしてcueファイルを選択し、OKを押して完了です。これでfoobarのライブラリにもアーティスト名等の情報がきちんと表示されているはず。
ジャケットの埋め込みは右クリックメニューのTaggingから、携帯プレイヤー用にMP3等に変換する際は同様にConvertから行うことが出来ます。案外エンコードも早いのでおすすめ。

ちなみに普段iTunesは使わないので、iPodとの同期にはそこまで使い勝手は良くないですがCopytrans Managerを使ってます。PC側にはMP3ファイルは極力残さないようにしてます、容量的に。といってもTAKの容量に比べると微々たるものですが。

2013年2月9日土曜日

Reggatta de Blanc / The Police


このアルバムをSynchronicityと共にポリスの傑作に挙げる人も多いのではないのでしょうか、1979年発表のポリス2ndアルバムです。タイトルは「Reggatta De Blanc」。白いレゲエ、つまり彼ら白人によるレゲエという意味。1stで被っていたパンクの皮を破り、3人の個性が絶妙なバランスで表れている傑作。後の作品と比べるとサマーズの空間系エフェクトを上手く用いたギターサウンドがかなりの重厚感を感じさせ、スチュワートのドラムテクが炸裂しているなど、演奏面に関してはこの2人のセンスが光ります。一方スティングは質の高い楽曲を提供しており、収録曲の中で特に人気が高いものは全てスティングの作品となっています。


「見つめていたい」までのポリスといえばこの曲!スティング作曲の1.Message in a Bottleで幕を開ける本作。この曲は世界的に大ヒットした曲ですが、歌詞は人々の心の中にある孤独を歌っています(邦題は「孤独のメッセージ」)。サマーズの独特なアルペジオや、要所での印象的なギターフレーズが特に目立ちますが、コープランドの真骨頂であるとも言える、素晴らしいハイハット捌きを存分に聞くことができ、ただのヒットソングに留まらない、The Policeというバンドの魅力を最大限引き出している曲だと言えるのではないでしょうか。この曲はメンバーも相当気に入っていたようで、サマーズはライブで演奏する際はいつも楽しかったと言っていますし、バンド解散後スティングの結婚式にて3人が集まった際にもこの曲を演奏したとか。

タイトル曲でもある2.Reggatta de Blancは疾走感溢れるインスト曲で、やはり冒頭のコープランドのドラムが一番の聞き所。ハイハットとクローズリムショットの流れるような連打には、ドラマーでなくとも痺れるものがあります。3.It's Alright for You、7.On Any Other Day、11.No Time This Timeのようなアップテンポのロック、4.Bring on the Night、8.The Bed's Too Big Without Youでのレゲエ的リズムや、コープランド作の10.Does Everyone Stareではジャズでも始まるのかというイントロなど、バラエティに富んだ楽曲が収録されているため、多少荒削りなところはあってもそれを感じさせないほどの充実感があります。


6.Walking on the Moonは、スティングが部屋を歩き回りながら作曲した曲で、「Walking round the room」というタイトルにしようと思ったがそれではつまらないので、もっとくだらないタイトルにした結果Walking on the Moonになったようです。かなりレゲエ色の濃い曲ですが、月面歩行という通り、独特の浮遊感溢れるサウンドとなっています。終盤のディレイをかけたハイハット音もかなり味わい深いです。

初めてThe Policeというバンドに触れるなら、彼らの魅力が十二分に発揮されているこのアルバムがオススメ。ポリスというバンドの中でも土台となっている作品だと思います。

2013年2月8日金曜日

Outlandos D'Amour / The Police


78年発表、The Policeの記念すべき1stアルバム。世のパンクブームに乗っかってデビューを図っただけあって、かなりエネルギッシュな演奏が目立ちます。その後のアルバムに見られるようなレゲエ風味のサウンドの印象は薄く、ポリスの他のアルバムに慣れてしまった人が初めてこのアルバムを聞くと少し面食らうかもしれません。

しかしそこはポリス、後に「俺達はヘタクソなパンクバンドのフリをしなけりゃいけなかった」と語るように、いかにパンクの仮面を被っていても実際は各メンバーの十分な演奏技術・音楽活動経験という裏付けがあり、ただただストレートな楽曲ばかりではありません。


彼らの2ndシングルである「Roxanne」を聞くと、シンプルながら印象的なギターのカッティングに合わせて、どこか儚げなメロディーが歌われており、ポリスがただのパンクバンドでは無いことを十分思い知らせてくれます。「Hole in My Life」はパンクとは程遠いゆったりした曲です。スティングはポリス結成前にジャズバンドのLast Exitで活動していましたが、やはりその影響もあるのでしょうか。

このアルバムには、歌詞が売春を連想させることから当時ラジオで放送禁止となった「Roxanne」以外にも質の高い曲が多く収録されています。「So Lonely」などのシングル曲だけでなく、「Truth Hits Everybody」や「Born in the 50’s」もポップで聴きやすい。耳馴染みの良い曲が多いので、他のアルバムがあまり好きじゃない人でもこの作品は気に入ってくれるのではないかと。


なお「So Lonely」のPVは日本で撮影されており、当時の街並みが見れて面白いです。このPVに限らないですが、スチュワートは後期以外のPVだとほとんどドラムじゃない物を叩いてますのでそれに注目して他のPVと比較してみるのも楽しいかも。

2013年2月6日水曜日

Zenyatta Mondatta / The Police


気がつけば2月になってました。1月はポリスばっかり聞いてましたが、まずは80年発表のこの作品から。「Zenyatta Mondatta」というタイトルについては、調べてみると日本語の「禅」からとったとか、他の言語で世界の頂点を意味する言葉から引用したなど、諸説あるようですがはっきりとはしていないみたいです。単純にゴロが良いからこんなタイトルにしてる気もしますが…

このアルバムは過密なスケジュールのツアーの合間を縫って制作されたものだそうで、当のメンバー達はそこまで納得のいく出来ではなかったらしく、特にスティングはアレンジ面での不満を強く口に出しています。ポリス解散後、一時的にメンバーが再集結した際の録音で、「Don't Stand So Close to Me」や「De Do Do Do, De Da Da Da」等このアルバムからの楽曲が残されていることや、Stingが自身のソロ活動でZenyatta Mondatta収録曲のアレンジ違いを演奏したことからも、作り手本人からすればかなり消化不良感の強い作品であったことが伺えます。

確かにインスト曲が2曲、ほとんどボーカルが裏方に徹している曲が2曲あり、かなり地味な印象は拭えないです。またそれらの曲が後半に集中しているため、尻すぼみな感じも受けました。実際、ポリスファンの中ではこのアルバムが一番微妙とする人も結構いるみたいです。


とは言え、前半の完成度の高さには正直驚きました。さすがにヒットしたシングル2曲の「Don't Stand So Close to Me」(邦題は「高校教師」、相変わらずお金をかけないPV)と「De Do Do Do, De Da Da Da」は当然なのですが、コーラスの効いたギターの和音が肝となっている「Driven to Tears」~「When the World is Running Down, You Make the Best of What's Still Around」や、陽気な曲調の「Canary in a Coalmine」、イントロのドラムが非常に冴えている「Bombs Away」などを聞くと、曲順がもうちょっとバランス良くなるとかなり評価が変わっていたのではないでしょうか。

サウンド面では、前二作と比較すると、ドラムの音色が若干打ち込みに近い音になっている感じがしました。また楽曲もギター・ベース・ドラムといったそれまでのシンプルな構成から、シンセを導入し始めたことにより、この作品以降の演奏技術を前面に押し出すというより、楽曲としてのグルーヴ感をそれまで以上に重視したアレンジに繋がっていきます。


ちなみに「De Do Do Do, De Da Da Da」は日本語詞バージョンが存在したり、他のアーティストにカバーされており、「よく知らないけどサビのメロディは聞いたことある気がする」という人もいるかもしれません。というか俺がそうでした。このPVを見ると、まだこの頃は仲良かったんだろうな…と思わずにはいられません。音楽グループが仲良し集団である必要性は無いのでしょうが、それでもファンとしては殺伐とした雰囲気よりも和やかな雰囲気でいて欲しいものでしょうからね。

2013年1月24日木曜日

到着まで2週間かかりました

Yes

The Police

Bill Evans & Jim Hall
ImportCDsで7枚購入。
画像上段左から順にYesのThe Yes Album(サード・アルバム)、Tales From Topographic(海洋地形学の物語)、Going For The One(究極)
中段はThe PoliceでOutlandos D'Amour(アウトランドス・ダムール)、Reggatta de Blanc(白いレガッタ)、Zenyatta Mondatta(ゼニヤッタ・モンダッタ)
一番下はBill Evans & Jim HallのUndercurrent(アンダーカレント)。

とりあえず美味しいものは後に取っておく主義なのでアンダーカレントとイエスを先に聞いた後、今ポリスを聞いてますがやっぱ良いですね( ^ω^)
1stから順に流して聞こうとか思ってたんですが何故か白いレガッタを最初に聞いてしまった挙句ずっとリピートしてしまって他の二枚が聞けていない状況です… (´▶ω◀`)

ポリスについてはほぼ確定ですが他のアルバムも機会があれば感想など書こうと思います。

2013年1月15日火曜日

Synchronicity / The Police


ポリス5枚目のアルバム。彼らはこのアルバムを発表した後、主にスティングとコープランドの不仲により解散してしまいます。今でこそ再結成などしていますが、彼ら二人の仲は相当険悪な関係だったようでポリス解散後もお互いに口を開けば攻撃し合うほどだったとか。バンドがほぼスティング主導の状態であるというのはコープランドにしてみれば面白くなかったでしょう、そもそもは自分がスティングを説得してこのバンドが結成された訳ですから。

にも関わらず、この作品の完成度は相当な物で、「本当にめちゃくちゃ仲悪かったのか?」と思ってしまうほどハイレベル。俺のイメージだと、バンド内の仲が悪かったら、メンバーがお互いの邪魔をしたり手抜きな演奏をしそうだと思っているのですが、そんな印象を受けることは全く無く、いかなる状況に於いても音楽に対して妥協することのない彼ら3人の姿勢が伝わってきます。多くのファンがポリス最高傑作に挙げる本作では、「とにかく聴け!!」と言わんばかりの存在感をもち、否応なくその世界に引きずりこまれてしまうような楽曲ばかりが並んでいるのです。

アップテンポな1.Synchronicity Iに始まり、6.Synchronicity IIまでのA面(レコードの場合)と、世界的大ヒットとなった名曲7.Every Breath You Takeから11.Murder by Numbers(カセット・CDのみに収録、オリジナル盤は10.Tea in the Saharaがラストトラック)までのB面は、A面はそれまでのポリスのイメージ通り、バンドサウンドを前面に押し出した曲、B面はしっとりしたナンバーの印象が強いです。


やはり有名な曲といえば7.Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)で、全くポリスを聞いたことが無い人もこの曲は聞いたことがあるかもしれません。このシングルはビルボードで1位を獲得し、年間チャート1位にもなりました。この曲を聞けば分かる通り、ギター・ベース・ドラムは前に出ている印象が無く、ひたすらに歌を引き立たせ、この曲のイメージを表現することに腐心しているかのようで、ポリスと言うよりはスティングのソロ作品という声が挙がることも。しかしそれを差し引いてもメロディーの美しさ、スティングのボーカル、中盤の盛り上がりなど、ポリスを語る上では外せない素晴らしい曲だと思います。


ただ個人的に一番好きな曲は8.King of Pain。この曲もシングルカットされ、全米3位を記録。イントロ後の儚げなスティングのボーカルがとても美しく、どこか達観したような歌詞と泣けるメロディーがたまらない。コーラスの歌い方も非常に俺の琴線に触れるものでした。特筆すべきはサマーズのギターソロで、ほぼAメロと同じフレーズを弾いているだけと言えばそうなのですが、その音色が素晴らしくこれもまた泣けてしまう。サマーズのギターはテクニック的には難しくないものが多いのですが、楽曲を生かす音作りが圧倒的に上手い気がします。とにかく名曲。


なお「Synchronicity」というタイトルは、心理学者ユングによって提唱されたもので、詳しくは彼の著書(アルバムジャケット中段右でスティングが手にしている本がユングのものらしい)を読んだ方が良いのでしょうが、時間的経済的制約からここではウィキペディアの当該項目を参照することとします。それによると、複数の事象が「偶然」一致した事例を考えると、全てでは無いにせよそれは「偶然」ではなく、何らかの力、働きかけによるものである…といったものだそうです。

デビュー時の「ビートルズを超える」という言葉。ポリスは奇しくもそのビートルズと同様に不仲(原因はそれだけではありませんが)に陥り、そのような緊迫した人間関係にありながらどちらのラストアルバムもバンド史上稀に見る傑作であったという共通点…これこそ「Synchronicity」を体現しているというのは考えすぎでしょうか。

2013年1月14日月曜日

Ghost in the Machine / The Police


「3年くらいで、ビートルズが作った記録を全て塗り替える」

1978年、思い上がりとも言えるようなこの発言を臆することなく豪語してデビューしたバンド、ザ・ポリス。
結局それは実現しなかった訳だが、だからと言って私の中で彼らがビートルズに劣るかというと、決してそんなことはない。むしろビートルズ以上に圧倒的な個性と存在感を以ってして私の音楽性に影響を与えていることについて疑いの余地はないのである。


…と堅苦しい文章で書いてみたわけですが、疲れるのでいつもの文体で書くことにします。気が楽です。


ポリスはベースボーカルのスティング、ギターのアンディ・サマーズ、ドラムのスチュワート・コープランドの3人からなるイギリスのバンドです。The Policeとしてのデビュー前、ラスト・イグジットというジャズバンドで活動していたスティングを、プログレッシブロックバンド「カーヴド・エア」で活動していたコープランドが説得し、ギターのヘンリー・パドゥバーニを加えた3人で結成。その後アニマルズ後期のギタリストであったサマーズが加入して4人編成となるも、パドゥバーニが脱退してスリーピースとなったのが一般に知られるポリスです。
ちなみにスティングとは芸名で、黄色と黒のストライプ柄の服を良く着ていたことからSting(チクリと刺す、蜂)と呼ばれるようになったそうな。

そして1978年、パンクブームに乗っかって「アウトランドス・ダムール」でデビューした(※1/31訂正:シングル「フォールアウト」でデビュー、ファーストアルバムは「アウトランドス・ダムール」)彼らは「孤独のメッセージ」や「高校教師」などのヒットを飛ばすこととなりますが、それらが収録されているアルバムについてはそのうち書くかも。


今回紹介するアルバム「ゴースト・イン・ザ・マシーン」は1981年に発表された4枚目のアルバムで、有名所としては1.Spirits in the Material World、2.Every Little Thing She Does is Magicなどが収録されています。彼らの音楽性として良く取り上げられるのは、ロックの枠組みにレゲエを取り入れた独特のリズム感です。


今作ではレゲエ風味は大分薄れているようですが、1.Spirits in the Material Worldに表れる裏打ちのリズムから、レゲエを取り入れたサウンドから完全に決別しているわけではないことが分かります。上記動画を聴くと分かる通り、この曲のAメロのドラムは「弱・強・弱・強」のリズムパターンとなっていますが、おそらく世の中の大半の曲は「強・弱・強・弱」というように、一拍目にアクセントを置いたリズムとなっているはずです。この裏拍にアクセントを置いたものを裏打ちといってレゲエでは特徴的なリズムらしいです。俺はレゲエ聞いたこと無いので分かりませんが。


そのように斬新なリズムを取り入れたポリスのサウンドは、やはり圧倒的なグルーヴによって聴く者に有無を言わせぬ一体感を生じさせます。正直俺が初めてポリスを聞いた時は3ピース故かはたまた今まで聞いたことの無いような楽曲群故か、イマイチパッとしないなあと思っていたのですが、数回聴く頃にはそのリズム感に勝手に体が動くほどに取り憑かれていたのです。

個人的に気に入っている曲としては、親が良く聞いていたことでポリスというバンドに触れるきっかけとなった1.Spirits in the Material World、美しい叙情的なメロディーで始まり、サビで一転して明るい雰囲気となる2.Every Little Thing She Does is Magic、ブラスサウンドと骨太のバンドサウンドがひたすら格好良い4.Hungry for You(J'Aurais Toujours Faim de Toil)、ギターサウンドを前面に押し出し、このアルバムのベストトラックに挙げる人も多いサマーズ作曲の9.Omegaman、ひたすら地味ながらシンセサウンドとベースの兼ね合いが織りなす幻想的・退廃的な印象が絶妙な11.Darkness等です。


ポリスといえばこのアルバムよりは次作にして(現時点で)最後のアルバム、「シンクロニシティー」が何かと取り上げられることが多いようですが、このアルバムも決して劣らない完成度だと思います。Synchronicityの「見つめていたい」のような超有名曲が無い分、分かりやすさという面では若干劣るかもしれませんが、こちらのアルバムはひたすらノリがよく格好良い曲が多いので、他のアルバムを何枚か聞いた後にこのアルバムに手を出すのが良いのかもしれません。

ちなみにアルバムタイトルとなっている「Ghost in the Machine」とは、かのデカルトが唱えた唯物論に対する批評で誰かが言った言葉だそうですが詳しくは分からないので調べてみてください。次作の「Synchronicity」もユングの著書だったと思うのですが、これらからもスティングが哲学から歌詞や楽曲のイメージを膨らませていたことが想像できて興味深いですね。特にマテリアル・ワールドの歌詞は哲学的に感じます。


なおアルバムジャケットは当時流行っていた(らしい)デジタル文字を使ってメンバー3人を表したものとなっています。とは言え、俺は最初これらが顔であることにすら気付かなかったので一応解説画像的なものを挙げておきましょう。3ピースで3つ何かが並んでるんなら普通気付きそうなものですけどねえ。結局俺が気付いたのは曲をほとんど覚えてしまってからでした。
そういえば再結成後の東京ドームライブでコープランドはこのデザインのTシャツを着ていたので俺も欲しいです誰かください…とか思って調べたら結構安いんですね、届いたら画像アップロードするかもしれません。


「Synchronicity」についてもまた近い内に書きたいと思ってます。

2013年1月9日水曜日

Close to the Edge / Yes


英国のプログレッシブロックバンド、Yesが1972年に発表した、恐らく彼らのキャリアの中で最も脂がのり切っていた時期の一枚。邦題は「危機」と言います。このアルバムでのメンバーはJon Anderson(Vo)、Chris Squire(Ba)、Steve Howe(Gt)、Rick Wakeman(Key)、Bill Bruford(Dr)。
人によっては彼らをKing Crimson・Pink Floyd・Emerson,Lake&Palmer・Genesisと合わせて五大プログレッシブロックバンドと呼んだりもするそうです。

2011年に借りたんですけど多分2012年で一番聞いたアルバムですね。2012年を振り返る的な記事では触れませんでしたが。今回はこのアルバムについて色々。

まずプログレッシブ・ロックってなんぞやと言われると正直俺も良く分からないのですが、個人的なイメージでは割と変拍子が多くて複雑な曲構成になっている楽曲が多い印象があります。とは言え音楽のジャンルなんてそこまではっきり区別できる物では無いと思うのであまり意味のないイメージかも知れません。全てに当てはまる訳じゃないのですが、曲は長いわ曲調ころころ変わるわインストパート多い曲もあるわで初めてプログレなるものを聞く人は少々面食らうかもしれません。

そもそも自分がプログレ、というかプログレっぽい音楽に興味を持つようになったきっかけは高校時代、軽音部の友人に勧められて聞いたDream Theaterなんですね。彼らはジャンル的にはプログレッシブメタルと言われたりしてますが、相当テクニカルな演奏で、変拍子を多用し、かなり長尺の曲もやっているので、当時どストレートロックパンクポップ大好きマンだった俺は相当驚きましたね。頭の中が「????」という感じで。

それでも聞いていくうちに良さが分かるようになった、というか単純に慣れたんでしょうが、しばらくはDream Theaterばかり聞いてたわけです。ギター少年(当時)だったのも手伝って自分の弾けそうなフレーズをちょろ~っと弾いたりしてました。

そんな感じでメタル系とプログレッシブ系が大好きになったわけですが、大学入ってしばらくはこれも友人から勧められたProtest the Heroというカナダのメタル(メタルコア)バンドばかり聞いてたので、しばらくプログレッシブ系のアーティストからは遠ざかってました。というかまあそもそもDream Theaterをプログレッシブの範疇に含めるかどうかと言われるとまた微妙な話になっちゃうわけですが。

結局聞くCD無いからプログレのアルバム借りようと思ったプログレッシブロックの源流に興味を持ちだしたのが大体一年ちょっと前です。当然もうプログレっぽい曲調には慣れていたのでこのアルバムを初めて聞いて戸惑うようなことはありませんでしたが、完成度の高さに脱帽してしまいました。

このアルバム実は三曲しか入ってないんですが、どれも隙が無い。
表題曲の1.Close to the Edgeはいきなり18分超の組曲。開幕のインパクトもさることながら、そのテンションを維持したままフィナーレで最高潮に達するというある種のお約束に初っ端から触れさせられるわけです。
正直一曲目でも十分なんじゃないかと思っていたら、スティーブ・ハウの奏でる12弦ギターの響きとジョン・アンダーソンの声の良さが際立って非常に美しい2.And You And I。
正直これアルバムの締めにぴったりだよねとか思っていたらリック・ウェイクマンの幻想的なリフが特徴的な3.Siberian Khatruで幕を閉じます。
このアルバムの流れ自体が様式美を構築していると言っても過言ではないかもしれません。使い古されている表現ですが、どの曲が外れてもこのアルバムは成り立ちません。

また各メンバーの演奏はかなりハイレベルで、クリス・スクワイアはそこらのボーカルより上手いのではというコーラスをかましながら難しいベースラインをきっちり弾きこなしますし、複雑なリズムを正確に刻むビル・ブルフォードのドラミングには圧倒されます。テクニカルというわけではないのですが、個人的には3.Siberian Khatruラストのスティーブ・ハウの弾くフレーズで感動したことを覚えています。メンバー全員の長所が存分に発揮され結実している、とでも言うのでしょうか。特にハウの作曲能力の高さは目を見張るものがあると思います。最近話題になっているRoundaboutもハウの作曲らしいですよ。

しかし、完璧であることは同時に危うさも兼ね備えているのか、このアルバム発表後にドラムのビル・ブルフォードが脱退し、黄金期メンバーは終焉を迎えます。その後ドラムはアラン・ホワイトへ代わりますが、同時にブルフォードのイエス・サウンドに対する貢献度の高さもまた浮き彫りになるわけです。二人のプレイスタイルは全くといって良いほど似通っているものではありませんでしたから、当時は話題になったそうです。その後イエスはメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続けていくうちにストレートなポップスで大ヒットを飛ばすなど、新たなスタイルを確立していきます。


というわけで興味があったら聞いてみてください。あとなんとなくですがメンバーの名前とかを英語で打つのめんどくさくなってきたんでカタカナ解禁します( ^ω^)

2012年12月29日土曜日

おもろCDを振り返る2012

読んで字の如く。今年聞いたアルバムから数枚ピックアップして感想を。実際に2012年に発売されたCDはほとんどありませんので悪しからず。



Jaco Pastorius / Jaco Pastorius


強烈な個性を持つフレージング・アレンジ・ライブパフォーマンスで、死後25年経った今なお多くのフォロワーを生み出しているベーシスト、Jaco Pastoriusのソロデビューアルバム。「ジャコ・パストリアスの肖像」という邦題でも有名。1976年発売。

中学時代に兄(ベース弾き)から彼の存在を聞いて以降、ずっと聞きたいと思っていたのですが結局Jacoのアルバムに触れることになったのはつい最近。月次ですが「もっと早く聞いていれば良かった」とここまで思わせてくれた作品は他にありませんでした。ずっとギターばかり弾いてた俺ですが、数年ぶりにベースを手に取ることとなりました、当然Jacoどころか他のアーティストの曲もロクに弾けませんでしたが。

今でこそ「ベース知らないけどJacoはすごいベーシスト」みたいなイメージが出来上がってますが、当時リアルタイムで聞いた人達の受けた衝撃は推して知るべしでしょうね。物凄い超絶技巧という訳ではありませんが、真似しようとしても真似出来ない唯一無二な世界観を構築している印象があります。個性的という意味ではジミヘンと似てる気がしなくもないですね。両人共早逝してしまったことで一体どれほどの音楽的可能性が失われてしまったのか、そう考えると辛いものがあります。

また手がける曲も素晴らしく、ハーモニクス奏法をメインに据えた5.Portrait of Tracyの幻想的な雰囲気にはすっかり虜となってしまいました。Miles Davisのカバー曲である1.Donna Leeを一度聞けば、ほとんどのベーシストは練習したくてたまらなくなるのでは。


Concierto / Jim Hall


Pat Metheny等現在シーンの第一線で活躍するジャズ・フュージョン系ギタリストに大きな影響を与えた巨匠Jim Hallの作品。1975年発表。82歳という年齢ながら現在も積極的に活動なさっているそうですから驚きです。今年はNHKの番組に出演したそうで、見れなかった事が悔やまれますね。

正直俺は音楽のジャンルに関して全然詳しくないのですが、この作品はどちらかと言うとイージーリスニングなものだそうで、やっぱり「イージーリスニングなど認めん!」みたいな人もいるのかなあと思ったり。しかしそんなことは無関係に良質な曲が詰まっています。ラストのConcierto De Aranjuez(アランフェス協奏曲)はクラシック音楽にクラシックギターを取り入れた20分超の原曲をアレンジしており、このアルバムの目玉と言えるのですが他の3曲の出来も素晴らしい。

ちなみにこのアルバムを聞いた俺は即フルアコースティックギターを買ってしまいました。お手頃な価格だったので満足。今なお1.You'd be So Nice to Come Homeを練習中です、通して弾けるようになるまで一体どのくらいの時間がかかるやら。


ISOLATE / Circus Maximus


2007年発売。Circus Maximusはノルウェーのプログレッシブ・メタルと言いますか、そっち系統のバンドです。困ったときはとりあえず2.Abyssを聞いておけば間違いない、と俺の中で確立されてしまいました。

どのパートの演奏もレベルが高いのですが、あくまで楽曲ありきといった感じで、例えば必要以上にギターが前に出たりしていないため非常に好印象。更に決めるべきところはバシッと難しいフレーズをかましてくれる、お腹いっぱいな作品です。とにかく曲が格好良い。

尚、俺の友人は彼らが出演したイベントを見に行ったそうで、ボーカルはすごい上手かったしAbyssは観客揃っての大合唱だったそうです。物凄く羨ましい。ライブでしか味わえない一体感っていうのは相当な魅力ですね。


NINE / Circus Maximus


同じくCircus Maximusから2012年発売の新譜。2.Architect of Fortune、5.Reach Within、7.Used、9.Burn After Readingが特におすすめ。


Milliontown / Frost*


既にある程度知名度を得ているプレイヤーが集まって結成されたイギリスのバンド。2006年発表のデビューアルバム。とりあえず1.Hyperventilateの躍動感に圧倒されること間違いなし。そのままギターのメロディが素晴らしい5.Black Light Machine、ラストの26分にも及ぶ表題曲まで駆け抜けましょう。二作目があまり好きではなかったので新作が待ち遠しいです。


reMarcoble / Marco Sfogli



個別記事参照。2012年発売。予想を上回る出来でした。個人的ギターインストベストアルバム。


MISOGI EP / GRAPEVINE


邦楽で新しく買ったのはこれだけだったかと…日本のロックバンドGRAPEVINEのミニアルバム三作目。2012年発売です。7年くらいこのバンド聞いてるんですが相変わらずブレないなあと。一聴するとシンプルながらもひしひしとグルーブ感が伝わってくる演奏にボーカルの田中が手がける韻を踏んだ歌詞が合わさり、シンプルなロックナンバーでは痛快な気分に、また彼らの真骨頂であると勝手に思っている叙情的なナンバーでは感傷的な気持ちにさせてくれます。

おすすめは2~4曲目の流れ。特に3.SATORIはややもすると地味な印象を受けるかも知れませんが、この曲の描き出すセンチメンタルな情景はいつまでもこの曲を聞いていたいとすら思わせてくれました。6.RAKUEN(横線は公式で付けられています)も何か考えせられる歌詞でおすすめ。俺の中ではずっと追いかけ続けたいバンドです。ちなみにライブも行きました。




以上アルバムオブ2012でした。相変わらず語彙の少なさが目立ちます。
来年も色んな音楽を聞いて自分の幅を広げていきたいですね。良いお年を。

2012年11月25日日曜日

reMarcoble / Marco Sfogli

目玉って実際まじまじと見ると気持ち悪いはず
なんですけどこれはどことなく美しい

Dream Theaterのボーカル、James LaBrieのソロプロジェクトなどでギターを弾いているイタリア出身ギタリストMarco Sfogliの2ndギターインストアルバム「reMarcoble」が先日発売されました
タイトルはremarkableのもじりですね誰でも分かるわ

1stアルバムの「There's Hope」はiTunesで購入したのですが今回はこちらのサイトでCDを購入しました
送料がすごいことになりましたがCDを直接手に取ることで得られる満足感みたいなものはDL販売にはない魅力かと
レコード・CDあたりはインテリアにもしようと思えばできますからね

というわけで一度やってみたかった全曲レビューというか感想とか印象を

  1. Intro
    普通のJPOPアーティストのアルバムでもよくあるインスト小品での導入
    初めて聞いた時はなんとなくSteve VaiのLiberty(「Passion and Warfare」一曲目)に近いものを感じたんですが気のせいでした
    多分一曲目ってのが被ってたんでそう思っただけですね、可もなく不可もなくという感じ

  2. Jester's Tears
    綺麗なアルペジオで本編突入、大体七拍子の楽曲
    正直アルペジオ直後のブラッシング音だけでもうやられましたね
    サビのメロディが美しく自分で弾いてても楽しいです
    この曲が気に入ったなら多分Marco Sfogliはずっと聴き続けるべきアーティストになると思います

  3. The Reaction
    フレーズ自体は至ってシンプルなのに非常にかっこいいリフが特徴的な3曲目
    友人曰くAndy Timmonsに近い雰囲気らしいのでそちらも聞いてみてはいかがでしょう

  4. reMarcoble
    力強い16分のリフで始まるテンポ早めな曲
    表題曲だけあってかなり力入れてるなあという感じです
    この曲聞いて思うのはMarcoは弾きまくるところと弾かないところのメリハリがすごい上手いなと
    Still Hurts(「There's Hope」一曲目)で全く弾かない箇所があるんですが弾いてないのにカッコイイからもうわけ分かんないですね
    個人的には最後のキーボードとのユニゾンが大好きです

  5. Far from Me
    割りとしっとりした感じの曲です
    サビ以外はそこまで盛り上がらない感じでしょうか

  6. Heartburn
    アルバムの中では重苦しい感じの曲
    変拍子もそこそこあります
    ただあんまり好きではないですね
    一回目聞いた時はほとんど印象に残りませんでした

  7. The Forest
    ちょっとジャズというかあっちっぽい感じの始まり方だったのでこれはなかなか新鮮だなと
    俺の好きなエレクトリックピアノも出てきたのでご満悦
    とか思いながら聞いてたら4分過ぎたくらいで完全にノックアウトされました
    自分の中では前二曲がいまいちだったのもあって今作のベストトラック

  8. Father to Son
    明るくて聞きやすいと思います
    全然似てないんですけど前曲からの流れが結構気に入りました

  9. Save Yourself
    次の曲がアコースティックギターメイン、その次の曲はカバーなので本編ラストといってもいいかも
    イントロからもうアルバムのクライマックスなんだなって雰囲気がありますね
    曲自体はやはりサビのフレーズが印象的ですカッコイイ

  10. Song of Ben and C.
    アコースティックギターで奏でる爽やかなエンディング
    どっかの店で流れてたらMarco Sfogliだとは多分気付かない
    ラスト前に重めの曲を置いて最後に(雰囲気が)軽めの曲を持ってくるのはよくありますけどやっぱハマってますね
    目覚めの一曲に非常に良さそうです

  11. The Barbarian

    今ググって知ったのですがこの曲なんとコンピュータゲームの曲です
    既に亡くなられているようですがRichard Josephという作曲家が手がけた曲で、Commodore64という8ビットコンピュータ向けに開発された「Barbarian:TheUltimateWarrior」というゲームのタイトル曲だそうです
    若き日のMarcoがプレイしたかどうかは定かではありませんがしてそうですよね
    わざわざソロアルバムに入れるくらいですし
    動画見た後に改めて聞いてみると原曲にかなり忠実なアレンジとなっていてBarbarianファンは大満足間違いなし

といった感じでいかがでしょうか
1stについてもそのうち何か書きたいですが俺はこっちの方が好きですね
曲順も良く練られてててすごい丁寧に作られたんだろうなと思いますまあ4年ぶりくらいの作品ですし

少なくともギターインスト好きな人は買いです
そうでない人はThe Barbarianのためだけに買いましょう