2013年7月18日木曜日

XCOM: Enemy Unknown

約4ヶ月弱ぶりの更新ですが、現在Steamでは毎年恒例のサマーセールが行われています。
ちょくちょくデイリーセールやフラッシュセールで欲しい物を買っていたのですが、特にハマったのが今回のタイトルであるXCOM: Enemy Unknownです。
ジャンルとしてはクオータービュー型ターンストラテジーで、プレイヤーはXCOM部隊を率いる司令官となり、エイリアンによる侵略を受けている各地域に部隊を派遣し、地球を守るというのが大まかなストーリーになります。

黄色マークの敵に対してこちらは側面を取っているためクリティカル率が上昇する
開発にはCivilizationシリーズなどでおなじみのFiraxis Gamesが携わっており、Civと同様にシンプルなゲームシステムながらも奥深い戦略性が生じています。難易度ノーマルであっても、ゲーム序盤は兵士が死にやすく、ほぼ一撃でやられてしまうことが多いため、遮蔽物に必ず隠れながら移動する、部隊は極力分散させない(範囲攻撃持ちの敵が近くにいる場合は除く)、敵の側面を取りにいくなど、自然と慎重なプレイスタイルが身についていきます。


敵との間合いを一気につめて攻撃することが可能な「アサルト」
兵士は新兵から一等兵に昇進する際、接近戦に持ち込んで高火力で敵を殲滅する「アサルト」、ロケットランチャーによって膠着状態を打破しやすい「ヘビー」、後方から敵を狙撃できる「スナイパー」、救急キットによる治療やスモークグレネードでの支援が出来る「サポート」の4つの兵科のうちいずれか1つが割り当てられます。
新兵の状態ではほぼ役に立たないので、極力早く敵を倒させて昇進させるべきなのですが、そもそも新兵の状態では武器の命中率が非常に低い上に、敵に近づこうとしてもリアクションショット(相手が視界内に入った場合自動的に攻撃を行うショット)で即死する場合が非常に多いです。そのため最初の内はグレネードを上手く使って経験値を稼がせるのが楽。

範囲内の味方の回避率を高めるサイオニック能力
また、ゲームが進行すると通常の兵科の能力に加えて、「サイオニック」と呼ばれる超能力を使える兵士も出てきます。サイオニックだけでは主力となるような火力は出せません。しかし、敵はこちらの兵士をマインドコントロールし、操る場合があります。こうなると味方はパニック状態に陥る可能性が高く、操られている味方に勝手に発砲したりするため、非常に危険です。マインドコントロールを解除するには、洗脳を行なっている敵を倒すか、味方のサイオニックによってマインドコントロールを解いてもらうしか方法がなくなるので、少なくとも一人はサイオニック兵士がいた方が安心でしょう。

研究が進むにつれて強力な兵器が解禁されていく
ベースでは、エイリアンに対抗するための新兵器やアイテムの研究を行ったり、UFOを観測するために人工衛星を打ち上げたり、UFOが地球に着陸する前に航空機を配備して撃墜することができるなど、結構やることがあります。研究速度はベースに存在する研究者の数が多いほど早くなります。

衛星を配置するとボーナスが得られる
特に人工衛星は、打ち上げる事によってその国のパニックレベルを下げることが出来るので、計画的に製造する必要があります。XCOM評議会に参加している国のパニックレベルがその月のXCOM定例評議会の時点で最大となっていた場合、その国は永久にXCOM評議会から脱会し、財政支援が受けられなくなってしまうため、常に各国のパニックレベルには気を配っておきましょう。
通常のミッションでも、拉致ミッションなどは同時に複数国で発生しますが、XCOM部隊を派遣できるのは1カ国のみ。派遣しなかった国はパニックレベルが上昇してしまうため、派遣先も良く吟味しなければなりません。 

衛星や武器・防具などは、技術者から購入する必要があります。これも研究と同様、技術者の数が増えると同じアイテムでもより安く買うことが出来ます。
ただし、金さえあれば買えるわけではなく、各ミッションによって得られる素材が必要なものもあります。例えば武器・防具を研究もしくは製造する場合、「エイリアンの合金」というアイテムが一定数以上必要なのですが、序盤は割と手に入りにくい上、得られる素材の数量は、爆発物などが戦闘で使用されてしまうと減ってしまうため、これまた計画的に開発・購入することが求められます。

科学者・技術者の人数や打ち上げられる衛星の数を増やすためには、基地内に対応する施設を建設すれば良いのですが、これまたお金と数日の工事期間がかかるため、残っているクレジットと相談しながら、本当に必要な施設だけを作っていくことが肝要です。

ゲームシステム的には多少シビアですが、それ以上に兵士が成長していくのが楽しいため、ハマる人は時間を忘れてプレイしてしまうことでしょう。
ただし、「しゃがむ」のショートカットキーが効かなかったり、カメラの動作がおかしくなることがあるなど、一部非常にストレスフルな箇所があるので要注意。発売直後から今の今まで放置されているため、直す気は無いのかもしれません。

Freddie Mercury
Civilizationなどに比べると、考えることはそこまで多くないので、ターン制ストラテジーを初めて触る人にもオススメできます。ただし難易度はノーマルまたはイージーから始めないと早々と投げてしまう危険大。