2013年12月28日土曜日

おもろCDを振り返る2013

年末恒例自己満足行事今年もやります
大体の曲にyoutubeへのリンクを貼っていますが、広告がうざいという方のために手前味噌ですがこちらをご用意いたしました、これでyoutubeの広告も消えます。


212 / Neil Zaza


のっけからギターインストアルバムな時点で何も考えてないのがバレバレですが、今回紹介するアルバムの中では一番最初に聞いたはず。「I'm Alright」という曲が代表曲だけど当然この曲もギターインスト。

ザザの曲はメロディ重視とは言ってもアンジェロ先生の発作のように、所々速弾きフレーズが出現、しかもあんまり面白くないフレーズで好きじゃない曲が結構あるんですが、このアルバムはそういったテクニカルな面が極力排除されており、他の作品とは一線を画しています。ちなみにアンジェロ先生は大好きです。

元々ザザの作曲センスが素晴らしいのも相まって、2.Go!のような明るいポップチューンですらどことなく涙腺を刺激するところがあります。ジャケットのどことなく幻想的で寂れたイメージも、曲の展開にマッチしていてお気に入り。

あとなんとなく想像付く人はつくと思うんですが、このアルバムを買ったのはポリスの孤独のメッセージカバーされているからという至極単純な理由でした。

メロディの美しさが非常に光っており、ギターインストを初めて聞く人に胸を張ってオススメ出来るアルバム。Zazaはこの路線でもう何枚かアルバムを出して欲しい…


特にお気に入りの曲

Seven Seas / Avishai Cohen


アヴィシャイ・コーエンはチックコリアのベースを務めていたこともあるイスラエル出身のジャズベーシストで、このアルバムは2010年の作品となります。

ジャズはたまに聞くくらいで全然明るくなく、今もそこまで熱心にチェックしてはいないのですが、それでも好きな音楽であることに間違いはありません。

とは言え、今までよく聞いていたのはジム・ホール(2013年12月10日にご自宅で亡くなられました、ご冥福をお祈りします)やウェス・モンゴメリーなどジャズギタリストばかりで、ベーシストのソロ作品となると一体どんな感じなんだろうと、未知のエリアに飛び込む気分でした。
実際に聞いてみると美しい曲と歌声、一発で俺の好きなタイプのアルバムだなと直感しました。というか、これコーエン自ら歌ってるんですね。神は二物を与えないとは言いますが結構例外はあるみたいです。

もちろん本職はベースだけあって、活き活きとしたフレージングで楽曲を彩っています。また3.Seven Seasなどはどうやって拍を取ってるのか分からない箇所があり、俺の耳ではかろうじて七拍子?というのが分かる程度で、そこをバッチリと聞かせるジャズプレイヤーはやはり素晴らしいと感じました。
といいつつも俺はあまりジャズを知らないので、どちらかと言うとテクニックではなく楽曲自体の完成度の高さからこのアルバムを気に入っているというのが正しいでしょう。

優雅な気分に浸りたい時にオススメ。

特にお気に入りの曲

In Time / Intervals


カナダのジャンルは良く分かりませんがインストバンド、インターバルズのアルバム、2012年の作品。トータル5曲で、一曲の時間も短いのが逆にアルバム全体を引き締まった感じにしていて好印象。大作志向も嫌いではありませんがやはり疲れますからね。

なんとなくアンディジェームズとか好きな人はこれも気に入りそうなイメージ。向こうはギターインストですけどインストなら大体同じと言ってしまえばそれまで。あそこまでテクニカルを押し出してはいませんが曲の雰囲気とかちょっとだけ似てるかも。

時間は短いけど濃いアルバムを聞きたい人にオススメ。これってなかなか当てはまるアルバム無いと思うのでそういった意味でも貴重。

特にお気に入りの曲

Rust in Peace / Megadeth


日本人ならマーティフリードマンという面白外人ギタリストを知っているでしょう?彼が在籍していたバンドがかのスラッシュメタル四天王という枠組みに勝手に入れられたメガデスであります。その四枚目のアルバムにして最高傑作の呼び名も高いと勝手に俺が思っているのがこのRust in Peaceであります大佐。

メタルに興味の無い人ですら名前は聞いたことがあるくらい有名なバンドですが、もしかしたらメタリカと間違えている可能性には触れて置かないでおきましょう。もしかして:メタリカ
大佐こと狂犬デイブ・ムステイン率いるインテレクチュアルスラッシュメタルバンドです。

メガデスの他のアルバムは実は聞いたことないんですけど、大佐とマーティのギターフレーズは聞いてて単純にワクワクするものがありますね。あと大佐の声スネオだのなんだの言われてますが、個人的にはかなりハマってる声だと思います。

ギター小僧もしくはメタルってなんぞや?って人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Priorities / Don Broco


イギリスのバンドで、あんまり情報が無い+俺が調べてないのもあって大した紹介は出来ないのですが、内容は保証します。ギターロックが好きな人間は聞いておいて損は無い!ハイトーンに逃げること無く味わい深く聞かせる堅実なボーカルと、絶妙なトーンで楽曲に華を添えるギター、所々の裏打ちが確かな実力を感じさせるドラムと共に絶妙なグルーヴ感を出しているベースと、バンドの一つの理想型とも言えるかもしれません。

ギターの音色にこだわる人やギターロックバンドやってる人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Rage Valley / Knife Party


一生の内に何回言うことになるのか分かりませんが、ダブステップっていうのがあんまり好みでは無いんですね。打ち込みだからというのが理由で好きじゃないのではなく、むしろ打ち込み音はゲーム音楽の影響もあってかなり好きな類なのですが、なんというか曲の展開が大体Aメロ→Bメロで盛り上がってさあこれからサビ来るぞ!ってところで何も来ずにまたAメロ行っちゃう、みたいな曲が多いのが原因なんだと思います。にわかな俺は分かりやすい曲が好きなのです。

そんな所にこうも分かりやすく山場のあるメロディを持ってこられると気に入らざるを得ないわけで。なんか有名な3.Bonfireよりは1.Rage Valley2.Centipedeが大好きですね。

打ち込みは嫌いじゃないけど何故かダブステは好きじゃない人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Company / Andy Burrows


なんとなく俺の中でダーク・ノビツキーと被っている、元Razorlight、現We Are Scientistsのドラマーであるアンディバロウズ二枚目のソロアルバムです。

何故かドラマー、ことポピュラーミュージックにおけるドラマーというのはとかくパワフル、エネルギッシュな曲を書くというイメージが持たれがちですが(と勝手に思っているのですが)、この作品を聞けばそんな印象も吹き飛ぶことでしょう。下手すると古臭いとすら思われてしまいそうなくらい、シンプルに歌モノとして勝負に出ている感じのアルバムというのが感想。

星の数ほど作品は世の中に存在しますが、だからといって無理して奇をてらう必要は全くなく、自分の得意なもので勝負すればいいんだよということを悟らせてくれるような作品ですね。1.Companyは公式で無料配信されているので俺のステマに引っかかってしまった人は聞いてみるべき。

原点回帰したい方、うるさい音楽よりも落ち着いた音楽が好きな人にオススメ。

特にお気に入りの曲

The Dream of the Blue Turtles / Sting


まあ散々ポリスが好きだと言ってきましたから、当然ここにスティングの作品が来ても全く不自然なことでは無いわけです。85年に発表されたスティングのソロ第一作目にして俺の中でのベストアルバム。

当時の冷戦構造を描いた3.Russiansが若干他の曲と気色が違いますが、それも含めてスティングのセンスが遺憾なく発揮されていると思います。原子力問題などを描いた?6.We Work the Black Seamはラスト・イグジット時代には既にあった曲のようです(うろ覚えですが)、こちらも佳曲。

ちなみにこのアルバムではスティングはギターを弾いているのですが、次作のFragileを筆頭に、かなり良いプレイが多い気がします、シークレットポリスマンズコンサートでの弾き語りも良かったですし。
今年新作のThe Last Shipを発売しまだまだこれからのスティング、更なる良作に期待です。

80年代の曲、または大人な雰囲気の曲が好きな人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Volition / Protest the Hero



Indiegogoだったかそんな名前のクラウドファンディングサイトで出資を募り、それによる資金で制作したカナダのメタルコア・スクリーモバンドの4枚目のアルバム。今回紹介しているアルバムの中で唯一2013年発売のアルバムです。

世間では2作目のFortressが一番人気でしたが、今作はそれを覆すのではないかと期待しています。アルバムの完成度ではこちらの方が上だと思うのですが、向こうにはBloodmeatSequoia Throneという二大キラーチューンがありますから、初聴時のインパクトでは劣るかもしれません。

しかし今まで以上に変態リフの応酬、パワフルなボーカルに加えて曲自体も完成度が高いと、今までのフルアルバムのいいとこ取りをしたような感じになっています。ドラムがラム・オブ・ゴッドクリスアドラーに代わっているのも聞きどころですね。ちなみに現在、先ほど紹介したインターバルズなどと共にツアー中。

ギター弾きまくってる曲が好きな人、とりあえずテンション上げたい人にオススメ。

特にお気に入りの曲

Zenyatta Mondatta / The Police



まあ散々ポリスが好きだと言ってきましたから、当然ここにポリスの作品が来ても全く不自然なことでは無いわけでは無いですね個別に書いてますし。少なくとも今年に入ってから聞いたのは間違いないので改めて紹介しないといけないなと。

ポリスも活動4年目に入り、ロクサーヌ孤独のメッセージといったヒットにも恵まれ、ワールドツアーも敢行して少なくとも傍から見れば充実していたであろう1980年のアルバムです、ワールドツアーの合間を縫って制作したらしく、インスト曲が多いのが若干物足りなさを感じさせる部分もあるでしょう、実際初めて聞いた際の感想がそうでした。

まーそれが一年経つと初期の3枚の中で一番好きなアルバムになってしまうんだから不思議なものですね、今では逆にインストが挟まれているおかげで聞きやすいとすら思います。
未だに1.Don't Stand So Close to Meを聞くと、Aメロがどことなくセンチな気分にしてくれて大好きです、サビで一転して明るくなるところもポリスのお家芸といった感じで◎。

リズム重視の人、一風変わったインスト曲を聞いてみたい人にオススメ。

特にお気に入りの曲



以上なんとか10枚紹介しましたが全く内容に触れた紹介をしていないものもちらほら。
自分の耳で聞いて確かめて下さい(丸投げ)

あとお気に入りの曲で一曲目率がめちゃくちゃ高いので、やっぱり第一印象って大事なんだなあと思いました。逆にそれにまんまとハマってしまっている俺はまた単純というかなんというか。

そんなこんなで良いお年を!

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