2013年2月8日金曜日

Outlandos D'Amour / The Police


78年発表、The Policeの記念すべき1stアルバム。世のパンクブームに乗っかってデビューを図っただけあって、かなりエネルギッシュな演奏が目立ちます。その後のアルバムに見られるようなレゲエ風味のサウンドの印象は薄く、ポリスの他のアルバムに慣れてしまった人が初めてこのアルバムを聞くと少し面食らうかもしれません。

しかしそこはポリス、後に「俺達はヘタクソなパンクバンドのフリをしなけりゃいけなかった」と語るように、いかにパンクの仮面を被っていても実際は各メンバーの十分な演奏技術・音楽活動経験という裏付けがあり、ただただストレートな楽曲ばかりではありません。


彼らの2ndシングルである「Roxanne」を聞くと、シンプルながら印象的なギターのカッティングに合わせて、どこか儚げなメロディーが歌われており、ポリスがただのパンクバンドでは無いことを十分思い知らせてくれます。「Hole in My Life」はパンクとは程遠いゆったりした曲です。スティングはポリス結成前にジャズバンドのLast Exitで活動していましたが、やはりその影響もあるのでしょうか。

このアルバムには、歌詞が売春を連想させることから当時ラジオで放送禁止となった「Roxanne」以外にも質の高い曲が多く収録されています。「So Lonely」などのシングル曲だけでなく、「Truth Hits Everybody」や「Born in the 50’s」もポップで聴きやすい。耳馴染みの良い曲が多いので、他のアルバムがあまり好きじゃない人でもこの作品は気に入ってくれるのではないかと。


なお「So Lonely」のPVは日本で撮影されており、当時の街並みが見れて面白いです。このPVに限らないですが、スチュワートは後期以外のPVだとほとんどドラムじゃない物を叩いてますのでそれに注目して他のPVと比較してみるのも楽しいかも。

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